映画『わたしたち』

8日(土)

『わたしたち』という韓国の映画を観た。小学4年生の子2人がメインのお話だった。途中で気づいたけど、音楽がない。場面はわりと変わって、淡々としているなと思うところもあった。アクションやミステリーやどこかのヒューマンドラマでもあるようなドラマティックな展開があるわけでもなかった。(それはそれでというか、むしろよかった。それはある意味似たパターンで、待たなきゃいけないのも変な話である。疲れるときもあるからね。なくてよかったと思った。)でも、物語の状況が、内容自体が…何と言ったらいいんだろう…刺さって仕方なかった。所々涙が溢れて止まらなかった。それはある種、同情であるかもしれない。物語の子と昔の自分が重なって「こうしてほしかった」「こうあってほしかった」が大きくなり過ぎたのかもしれない。でもそれはなんというか、危険で、迷惑なことで、お前も結局”分からないのに分かったように振る舞う大人”の1人なんだなと思われるかもしれなくて。だって私のこうあってほしかったはその子も必要としているとは限らないから。あまりにも重ねすぎて、勝手に思い込んじゃうと危険だなって思った。でもだからといって「子どもはこうだよね」とか「よくわからないけど時間が経てば…」とかそんな風に受け止めてほしくなくて、受け止めたくなかった。もしかしたら状況は変えられないかもしれない。というかこちらが変えちゃいけないのかもしれない。ただ同じ目線で、ゆったりとした広い心で、子どもと向き合いたいなと。ちゃんと聞いてるから、あなたの話を、気持ちを聞かせてと。あ~そうやってゆっくり子どもの話を聞ける余裕、機会、お仕事ないかな~。ん~。うん。この映画、なんというか、好きだし、印象深いものでした。またゆっくり観たいな。